ショアジギングにおいて、メタルジグのカラー選びは、意外にも“釣果の差が最も出る”項目です。
「とりあえずブルピン」
「濁ったら赤金」
そんな“経験則頼り”の選び方も悪くありませんが…
実はジグのカラーは、
水中の光学特性/水質/ベイトの色と体表反射
に基づいて“科学的に”選ぶと 再現性が圧倒的 に高まります。
本記事では、
✔ 水中での色の見え方
✔ 魚の視覚特性(青物・ヒラメ・根魚)
✔ 現場での実釣データ
を組み合わせて、
「迷わず選べる・外さないカラー選び」 を徹底解説します。
■1. 水中で色が消える順番から理解する——“光学的に正しい”カラー選び
水中では光の吸収が陸上より圧倒的に速く、
色が順番に消えていきます。
▼色が消える順
1️⃣ 赤(1〜3mでほぼ黒化)
2️⃣ オレンジ
3️⃣ 黄色
4️⃣ 緑
5️⃣ 青(深場でも見える)
6️⃣ 紫(最も残る)
つまり…
✔浅場・澄み → 色がそのまま見える
✔深場・濁り → 青・紫の“波長が長い色”だけ残る
ジグの色は、
「魚が見えるかどうか」 が最重要。
見えない色は“存在していない”のと同じです。
■2. 魚の視覚構造を知ると「カラーが効く理由」が理解できる
青物(ブリ・ワラサ・ヒラマサ)は、
人間以上に“瞬間的な色変化”や“煌めき”に強く反応します。
●① 青物の目は「動き・反射」×「コントラスト」の検出が超得意
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側線で振動を感じる
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目でベイトの“光の反射”を感知
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色そのものより、色の差・強弱に反応しやすい
→ つまり 反射・シルエット・濃淡差 が重要。
●② ヒラメ・根魚は“色の違い”に強く反応する魚
特にヒラメは視覚依存度が高く、
潮色・光量による色の見え方に敏感。
→ “その日の海に合ったカラー”の差が釣果に直結します。
■3. 【状況別】正しいカラーの選び方(科学×実釣の完全版)
以下では、釣り場で迷わないよう、
シーン別の最適カラーを「理由つきで」完全解説 します。
●① 晴天 × クリアウォーター(房総サーフ・三浦に多い)
👉最適カラー
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ブルピン
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イワシ(青×銀)
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シルバー単色
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ナチュラル系(イワシリアルプリント)
理由(詳しい解説)
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光量が強く、銀の“フラッシング”が最大化する
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青色の波長は深くまで届くため、魚から視認しやすい
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イワシ・サバなど実際のベイトも青銀系が多い
特にサーフでは、太陽光・偏光の角度が強く入るため、
シルバーの乱反射が広範囲に届き、広く魚を寄せる効果 が抜群。
釣行例(あなたの地域特化)
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房総の“どクリア”の日 → ブルピンが無双
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日立沖の澄み潮 → シルバー単色が一番釣れる日がある
●② 朝マズメ・曇天・ローライト
👉最適カラー
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ピンク
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パープル
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グロー(頭だけグロー推奨)
理由
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光が弱いため、赤色は即黒化して消えやすい
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ピンクは意外にも“波長が長く”残りやすい
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紫は最も深場まで届くため、暗い時間帯で見えやすい
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頭だけグローは“チラッとアピール”で喰わせ力が高い
さらに深掘り
紫(パープル)は、青物が強く反応しやすい「暗い波長」。
これは体側(ライン)に紫外線反射があるベイトが多いためと言われています。
●③ 荒れ後・濁り潮(房総・外房は特に濁りやすい)
👉最適カラー
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赤金
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チャートバックパール
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黒ゼブラ(パンダカラー)
理由
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濁りの中では“コントラスト”が最重要
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金は濁りの中で光を乱反射しやすい
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チャートは視認性が最強
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黒×白はシルエットが強く、深い濁りでも魚に発見されやすい
実釣感
日立沖で台風後の濁りが入ると、
赤金が圧倒的に強い日 があり、ほぼ例外なし。
●④ ベイトが小さいとき(秋のカタクチ・サヨリ・小イワシ)
👉最適カラー
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イワシ
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シルバー
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ブルー系
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クリア/ハーフクリア
理由
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“マッチザベイト”が最優先
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小魚が光を弱く反射するため、過度なアピールは逆効果
マイクロパターン攻略
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ジグも細身にする
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色だけでなく動き(スロー・細かいジャーク)が大事
●⑤ ベイトが大きいとき(コノシロ・トウゴロウ)
👉最適カラー
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ピンク
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金系
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ゼブラ(強アピール)
理由
大きいベイトを追っている青物は
派手な色・強い波動に興奮して食ってくる。
特にヒラマサは“強アピール色”と相性が良い。
■4. 科学的に証明できる「カラーが外れる理由」
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深さと波長が合っていない
例:20m以上で赤金を投げても赤は完全に消える -
潮色と反射がミスマッチ
例:濁り潮でシルバー → 光が散乱してアピールなし -
ベイトと色がまったく違う
例:イワシベイトの日にチャート → 見切られやすい -
光量と逆の色
例:朝マズメに派手過ぎる金 → 逆効果になる日も多い
■5. 最適な“3色セット”はこれだけで十分(年間をカバー)
ショアジギングで迷わないために、
最終的には この3色があればほぼ全シーンを制圧 できます。
◎① ブルピン
→ 晴天・澄み潮の万能
→ 朝まずめにも強い
◎② 赤金
→ 濁り・荒れ後の無双カラー
→ とにかく魚に見つけられやすい
◎③ ピンク or 紫
→ ローライト・深場の最強カラー
→ 青物の「興奮色」
このシンプルな3色ローテが、
最も再現性が高い というのが実釣データの結論です。
■6. よくある質問(FAQ形式で価値アップ)
Q1. ゼブラはいつ使うの?
→ 縦の波長変化(濃淡差)で魚に強アピールするため、濁り・曇天・深場に最適。
Q2. グローは夜釣り専用?
→ 朝マズメ・曇天でも「先端だけグロー」は食わせ力抜群。
Q3. カラーより形状の方が大事?
→ 両方大事。ただし“見えるかどうか”はカラーにしかできない役割。
■7. まとめ|カラー選びは「科学×経験」で決まる
✔ 色は水中で消える順番が決まっている
✔ 魚の視覚特性で“反応する色”が変わる
✔ 水質 × 光量 × ベイト が最重要
✔ 最終的にはブルピン・赤金・ピンクが最強セット
理屈に基づいてカラーを選ぶようになると、
釣果の再現性が一気に向上 します。

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