「しっかり組んだはずのFGノットが、キャストやヒット直後にすっぽ抜けた…」
ショアジギングをやっていると、一度は必ず経験するトラブルです。
実はFGノットのすっぽ抜けは「運」ではなく、ほぼ原因が決まっています。
この記事では、
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FGノットがすっぽ抜ける本当の原因
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初心者がやりがちな失敗例
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現場で実践できる確実な対策
を、実釣目線で完全解説します。
結論:FGノットがすっぽ抜ける最大の原因は「◯◯」
結論から言います。
👉 **FGノットがすっぽ抜ける最大の原因は「締め込み不足」**です。
「え?ちゃんと締めてるけど…」
そう思った人ほど要注意です。
FGノットは**“見た目が完成していても、内部が締まっていない”**ことが非常に多いノットです。
FGノットは「摩擦」で止まるノット
まず前提として、FGノットは以下の仕組みです。
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PEラインがリーダーに食い込む
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摩擦力で固定される
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結び目そのものに強度はほぼない
つまり、
❌ 結び目がキレイでも
⭕ 摩擦が足りなければ、簡単に抜ける
という特徴があります。
FGノットがすっぽ抜ける主な原因5つ
① 締め込みが圧倒的に足りない(最重要)
最も多い原因です。
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指だけで締めている
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軽く引っ張って終わり
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痛くなるのが嫌で手を抜く
👉 これ、全部NGです。
FGノットは
「これ以上無理」というレベルまで締め込んで初めて完成します。
② PEラインの編み込み回数が少ない
よくある失敗がこれ。
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PE1.5〜2号で10回前後
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「短い方が抜けにくそう」という誤解
実際は逆で、
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PE1〜1.5号:16〜18回
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PE2号前後:18〜20回
は欲しいところです。
③ リーダーが太すぎる/硬すぎる
特にありがちなのが、
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フロロ6〜7号以上
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硬めのショックリーダー
この場合、
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PEが食い込みにくい
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摩擦が発生しにくい
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見た目だけ完成して中身スカスカ
という状態になります。
④ 最後のハーフヒッチをサボっている
「すっぽ抜け」は編み込み部分だけの問題ではありません。
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ハーフヒッチが少ない
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PE側だけで終わらせている
これも抜けの原因になります。
⑤ キャスト前のチェック不足
意外と多いのがこれ。
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組んだ直後にそのままフルキャスト
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仮締め状態のまま実釣開始
FGノットは
“組んだあとに仕上げ締め”が必須です。
FGノットがすっぽ抜けないための確実な対策
対策①:本締めは「道具」を使う
おすすめはこの方法です。
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PE側:グローブ or タオル
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リーダー側:プライヤー
👉 指だけで締めない
これだけで失敗率は激減します。
対策②:編み込み後に「強く引いてズレないか確認」
締め込み後に、
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両端を思い切り引く
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編み込みがズレないか確認
少しでも動いたら
👉 やり直し一択
対策③:ハーフヒッチは最低6〜8回
おすすめ構成:
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編み込み
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仮止めハーフヒッチ
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本締め
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PE側ハーフヒッチ6〜8回
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エンドノット(ハーフ or Rノット)
ここまでやって初めて完成です。
対策④:リーダーは「太すぎない」が正解
ショアジギングの目安:
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PE1.5号 → リーダー4〜5号
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PE2号 → リーダー5〜6号
「太い方が安心」は
FGノットでは逆効果になることがあります。
FGノットが不安な人は「◯◯ノット」でもOK
正直に言うと、
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夜釣り
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強風
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寒い時期
こういう状況ではFGノットは難易度が高いです。
その場合は、
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ノーネームノット
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電車結び(応急)
を使うのも全然アリです。
👉 大事なのは
「完璧なFG」より「確実なノット」
まとめ|FGノットは「締め込み」で9割決まる
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FGノットがすっぽ抜ける原因の9割は締め込み不足
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見た目ではなく「摩擦」が命
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痛い・面倒=失敗のサイン
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不安なら別ノットを使う判断も正解
FGノットが安定すると、
キャストもファイトも一段階レベルアップします。
「また抜けるかも…」という不安を、
今日で終わらせましょう。


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