秋風が冷たく感じる季節になると、多くの釣り人は「もう寒いし、来シーズンまで休憩かな…」とタックルを片付けます。
でも──外房アングラーだけは違う。
なぜなら、ここからが本番だからです。🔥
青物が荒食いし、ヒラメが動き出す。
“寒い=釣れない”と思ったら大間違い。
この記事では、秋〜冬の外房ショアジギングで釣果を上げるための考え方・ルアー選び・パターンを、現場目線でたっぷり紹介します!
🌊 外房ショアジギング、秋冬は「ボーナスステージ」
外房エリア(勝浦〜御宿〜鴨川周辺など)は、黒潮の影響を受けて水温が比較的高く、冬でも魚が抜けにくいエリア。
そのため、11月以降も青物の回遊が続き、ヒラメ・マゴチも狙える“ボーナスステージ”になります。
「寒い=釣り人が減る=魚の警戒心が下がる」
つまり、人が減る季節こそチャンスが増えるんです。
🎯 この時期に狙える魚たち
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ワラサ(3〜5kgクラス)
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イナダ・ワカシ(〜2kg)
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ヒラメ(40〜60cm)
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マゴチ(〜50cm)
💡実際、12月中旬でもイナダが回ることがあります。
水温が15℃を切るまでは、青物の可能性アリ。
潮とベイト次第でまだまだ“青物ゲーム”は成立します。
🐟 ベイトと潮がすべてを決める
「魚がいないのか、釣り方が悪いのか…?」
外房では、**9割が“ベイトがいないだけ”**です。
潮に乗ってくるカタクチイワシ、コノシロ、時にはサッパ。
これらが寄れば、一気にサーフが生命感に包まれます。
逆に、静まり返った海ではどれだけ上手くしゃくっても厳しい。
👀 ベイトがいる日の特徴
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海面に“モヤッ”とした波紋(イワシの群れ)
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打ち上げられたベイトが足元に転がっている
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カモメが水平線上で旋回している
💬 経験上、朝マヅメにベイトが岸寄りにいる日は高確率でチャンス。
逆に静かな日は、潔く朝マックに行く勇気も大事(笑)
🎣 秋冬のおすすめジグパターンとアクション
季節によって魚の反応スピードが全く違う。
秋は「速い・軽い・派手」が効き、冬は「遅い・重い・ナチュラル」が効く。
🍁 10月〜11月:青物全開シーズン
秋の外房は、ブリの若魚クラス(ワラサ・イナダ)がメインターゲット。
ナブラが立ちやすく、朝マヅメは鳥山との競争です。
おすすめセッティング
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ジグ: 40〜60g(ゼッパー、ジグパラ、撃投など)
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カラー: シルバー・ブルーピンク
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アクション: ワンピッチジャーク+ストップを混ぜる
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狙いの層: 中層〜表層
💡ポイント
潮が動き始めるタイミングで中層を通すと、「ドンッ!」とくる確率が高い。
魚が浮いている日は、底を取る必要はありません。
※外房では潮流が速い場所も多いため、ラインスラッグを常に意識してテンポよくしゃくるのがコツ。
❄️ 12月以降:ヒラメ主役、渋い青物が混じる時期
水温が下がり始めると、青物の活性は落ち着き、代わりに底物が元気になる。
この時期の主役は間違いなくヒラメです。
おすすめセッティング
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ジグ: 30〜45g(後方重心タイプが◎)
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カラー: ゴールド・グローベリー・イワシ系
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アクション: リフト&フォール(2〜3回しゃくって落とす)
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狙いの層: ボトム付近をスローに
🎯 コツは、「ボトムを取る→ゆっくり持ち上げて落とす」。
冬のヒラメは“待ち伏せ型”。速い動きよりも、ジグが砂に触れるようなスローな誘いに反応します。
アタリは「コツン」でも「モゾッ」でも合わせる!
合わせ遅れたら、口を使った魚がこちらを見ながら去っていきます(笑)
🌅 時間帯と潮回りの黄金パターン
| 時間帯 | 狙い目 | 備考 |
|---|---|---|
| 朝マヅメ(5〜7時) | 青物のチャンスタイム | 潮目ができていれば◎ |
| 日中(9〜13時) | ヒラメ・マゴチ狙い | 日差しがあるほうが底物が動く |
| 夕マヅメ | ワンチャン青物あり | 風が落ち着く日が狙い目 |
| 潮回り | 大潮・中潮の上げ3〜下げ3 | 潮止まりは“コーヒータイム”☕ |
💡特に「波打ち際の30m」が最重要ゾーン。
外房のヒラメは本当に手前で食う。
1投ごとに回収せず、最後まで丁寧に探ることで釣果が変わります。
🧰 タックルセッティングと小技集
| パーツ | 推奨スペック | ポイント |
|---|---|---|
| ロッド | 9.6〜10.6ft MHクラス | 遠投と波対応を両立 |
| リール | 4000〜5000番 HG | 高速回収でナブラ対応 |
| PEライン | 1.2〜1.5号 | 飛距離と強度のバランス |
| リーダー | 25〜30lb | 根ズレ&ヒラメ対応 |
| ジグ | 40〜60g | 風・潮流で使い分け |
🧠 ちょいテク
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ジグにフラッシュシールを貼る:曇天時に効果あり
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リアフックを少し長めに:ヒラメの吸い込みを逃さない
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フックにティンセル追加:フォールでの食わせ率アップ
🎣 経験上、外房の青物は“見切りが早い”。
同じ場所を何度も通すより、ジグを変えて印象をリセットした方が釣れます。
⚡ 釣れない日の「あるある」と対策
| 状況 | あるある | 対応策 |
|---|---|---|
| ベイトがいない | 「今日も海が青いな…」 | 潮通しの良い岬・港外側へ移動 |
| ナブラが遠い | 「投げても届かん…」 | 60gジグ+ハイギアで射程アップ |
| 北風爆風 | 「ルアーが戻ってくる」 | 風裏の湾内 or テトラエリアへ |
| アタリが無い | 「魚いる?」 | カラーをチェンジ、フォールを長く取る |
| 隣が釣れてる | 「あの人何投目だ?」 | 巻きスピード・層を真似する |
💬 外房は「魚が回るタイミングを読んだ人が勝つ」フィールド。
1時間何もなくても、潮が動いた瞬間に3連発なんてことも珍しくありません。
🧭 まとめ:寒いほどアツくなる、外房の海
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秋冬は青物&ヒラメの“二刀流シーズン”
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ベイトと潮の動きがすべて
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朝は青物、昼はヒラメ、潮止まりはコーヒータイム☕
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「釣れない=魚がいない」潔さも大事(笑)
防寒着に身を包み、波打ち際に立つと、冷たい風の中にも「釣り人だけが知る空気」があります。
静まり返ったサーフに、メタルジグの着水音が響く瞬間──。
その“沈黙の数秒”にすべてを賭ける。
外房の冬は、寒さよりも胸の鼓動が先に来る季節です。
釣果が出ても出なくても、帰りのコーヒーがうまいのがこの釣り。
今シーズンも、青と銀の魚たちを追いかけに行きましょう!


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