「キャストした瞬間に“パチン”と切れた」
「ヒットしたと思ったら一瞬でラインブレイク…」
ショアジギングをしていると、突然起きるPEラインの高切れに悩まされることがあります。
結論から言うと、
PEラインの高切れは ラインのせいではありません。
この記事では、
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PEラインが高切れする本当の原因
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初心者〜中級者がやりがちな失敗
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今日からできる具体的な対策
を、実釣目線で分かりやすく解説します。
結論:PEライン高切れの原因は「◯◯」
いきなり結論です。
👉 **PEラインが高切れする最大の原因は「ノット周辺のトラブル」**です。
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ノットの締め込み不足
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摩擦ダメージ
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ラインのヨレ・潰れ
これらが重なった結果、
一番負荷のかかる場所で突然切れます。
そもそも「高切れ」とは?
高切れとは、
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リーダーより上
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PEライン側で切れるラインブレイク
のことを指します。
つまり、
❌ 根ズレではない
❌ 魚に切られたわけでもない
自分のタックル操作や結束が原因で起きているケースがほとんどです。
PEラインが高切れする主な原因7つ
① FGノットの締め込み不足
最も多い原因です。
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見た目は完成している
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でも内部が締まっていない
この状態でフルキャストすると、
一気に負荷がかかりPE側から切れます。
👉 FGノットは
「痛いくらいまで締めて、やっと完成」です。
※FGノットについては
👉 「FGノットがすっぽ抜ける原因」記事も必ず確認してください。
② ノット部分がガイドに当たっている
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ショートリーダー
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フルキャスト多用
この条件が重なると、
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ノットがトップガイドに衝突
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瞬間的な衝撃でPEが切れる
特に向かい風では起こりやすいです。
③ PEラインの劣化・毛羽立ち
PEラインは非常に強い反面、
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紫外線
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砂
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塩分
に弱い素材です。
毛羽立ちが出ている状態では、
強度は新品の半分以下になっていることもあります。
④ キャスト時のライン噛み
スピニングでも起こります。
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ベールを返したときにヨレる
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1本だけガイドに絡む
この状態で投げると、
👉 ほぼ確実に高切れします。
⑤ ドラグ設定が強すぎる
「切られたくない」心理で、
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ドラグを締めすぎ
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PEの伸びゼロ特性を無視
すると、
魚の初動や根に突っ込まれた瞬間に
逃げ場がなくなって切れます。
⑥ リーダーが太すぎる
意外ですが、
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PE2号 × リーダー8号
などの組み合わせは危険です。 -
摩擦がうまく伝わらない
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ノットが不完全になりやすい
結果、PE側が犠牲になります。
⑦ フルキャストのしすぎ
特に堤防・磯では、
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毎投フルキャスト
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風向きを無視
これを繰り返すと、
ノット・ラインに疲労が蓄積します。
PEライン高切れを防ぐための対策
対策①:ノットは「道具」を使って締める
おすすめ方法:
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PE側:グローブ or タオル
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リーダー側:プライヤー
👉 指だけで締めるのはNG
対策②:釣行前に30秒チェック
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ノット部分を指でなぞる
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毛羽立ちがあれば即カット
この一手間で、
高切れはかなり防げます。
対策③:ドラグは「出る前提」で設定
目安:
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PE1.5〜2号 → 約2〜3kg
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フルロックはしない
👉 ラインより魚に仕事をさせる
対策④:リーダーは適正号数にする
ショアジギング目安:
| PE | リーダー |
|---|---|
| 1.5号 | 4〜5号 |
| 2号 | 5〜6号 |
それでも高切れが怖い人へ
正直に言うと、
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強風
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ナイトゲーム
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寒くて手が動かない
こういう日は
完璧なFGノットを組むのは難しいです。
その場合は、
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ノーネームノット
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応急ノット
に切り替える判断も、
釣果を守る立派な選択です。
まとめ|PEライン高切れは「防げるトラブル」
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原因の大半はノット周り
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PEが悪いケースはほぼない
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事前チェックと適正設定が最重要
PEライン高切れがなくなると、
キャストもファイトも一気に安心感が増します。
次に切れる前に、
今日の内容を一つでも実践してみてください。

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