「潮は流れているのに、全然反応がない」
「潮位もタイドグラフ通りなのに、青物が入ってこない」
ショアジギングで中級者が一番ハマりやすい罠がこれです。
結論から言うと、
潮が動いている=釣れる潮ではありません。
この記事では、
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なぜ潮が動いていても釣れないのか
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「効いている潮」と「効いていない潮」の違い
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現場でできる見分け方と対策
を、地形読みと実釣ベースで解説します。
結論:「効いてない潮」とは何か?
**魚にとって“意味のない流れ”**です。
具体的には、
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ベイトが動かない
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地形に変化を生まない
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捕食ポジションが作れない
こういう潮は、
どれだけ流速があっても 釣果に直結しません。
よくある勘違い|「潮が動いている=チャンス」
多くの人が、
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タイドグラフが動いている
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ウキが流れている
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海面がザワついている
これだけで「今日は良さそう」と判断します。
しかし青物が反応するのは👇
地形 × 潮 × ベイト
この3つが重なったときだけ
潮単体では、まだ条件不足です。
潮が動いているのに釣れない主な理由5つ
① 潮が「地形に当たっていない」
最重要ポイントです。
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沖に流れているだけ
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岸と平行に流れているだけ
この場合、
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ヨレ
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反転流
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巻き返し
が一切生まれません。
👉 青物は変化がない流れには付かないのです。
② 流れが強すぎる(魚が付けない)
「今日は激流=良い潮」と思いがちですが、
実際は逆のケースも多いです。
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ベイトが流される
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魚が定位できない
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捕食効率が悪い
結果、
青物が一段深いレンジや沖へ逃げることがあります。
③ ベイトがその場にいない
いくら潮が良くても、
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ベイトが抜けている
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まだ入ってきていない
この場合は、
何を投げても釣れません。
👉 潮は「呼び水」であって、
主役は常にベイトです。
④ 潮向きが悪い(逆潮)
同じポイントでも、
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潮向きA → 爆釣
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潮向きB → 無反応
ということは普通にあります。
理由は、
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地形の“表”と“裏”が入れ替わる
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ベイトの溜まる位置が変わる
👉 過去の実績方向と逆の潮は要注意です。
⑤ タイミングがズレている
これも多いです。
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潮が動き出す前
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動き切った後
青物が反応しやすいのは、
👉 「動き始め〜効き始め」の短い時間
この“窓”を外すと、
潮が動いていても釣れません。
「効いている潮」を現場で見分ける方法
① 水面に“筋”が出ているか
効いている潮では、
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流れの筋
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ヨレの境目
がはっきり見えます。
👉 ただザワついているだけの海面はNG。
② ベイトの動きが「留まる or 寄る」
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同じ場所でピチャつく
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岸に寄せられる
これは、
地形+潮が噛み合っている証拠です。
③ ルアーが「勝手に仕事をする」
効いている潮では、
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何もしなくてもジグが泳ぐ
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フォールが斜めに入る
👉 操作感が明らかに変わります。
潮が効いていない時の対処法
対処①:立ち位置をズラす
5〜10m動くだけで、
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潮の当たり方
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ヨレの位置
が激変することがあります。
対処②:レンジを変える
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表層ダメ → 中層
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中層ダメ → ボトム付近
魚が「流れを避けている層」に
入っているケースは非常に多いです。
対処③:無理に粘らない
正直に言います。
効いてない潮で粘るのは非効率
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地形が違う場所へ移動
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時合まで休憩
この判断ができる人ほど、
釣行全体の釣果が安定します。
まとめ|潮は「条件の一部」にすぎない
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潮が動いていても釣れない日は普通にある
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重要なのは「地形に効いているか」
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ベイトと変化がなければ期待薄
潮読みが一段深くなると、
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無駄撃ちが減る
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移動判断が早くなる
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釣果が安定する
次に「今日は潮がいいのに釣れない」と感じたら、
“効いているかどうか”を意識してみてください。

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